公務員(教師)からの転職は難しい やってみた感想と失敗談を赤裸々に告白【教員の転職】

管理人
てっちり

元 高校世界史教師

教室での授業では、限られた人数に対してしか歴史を伝えられないことに物足りなさを覚える。
そしてもっと多くの人に歴史の面白さを伝えるために
教師を辞めてネットで世界史関連のコンテンツを配信するようになった。

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この記事の特徴(おすすめ・わかること)

この記事からわかること

★公務員(教員)から民間企業への転職

①転職で感じたむずかしさ

②失敗談と改善点

 

具体的にこんな人におすすめです

公務員から民間企業への

転職を考えています。

 

転職活動の難易度

実際に何が難しいのか?

など

 

実際に転職した人からの

リアルな情報を知りたいです。

筆者について

高校教員を6年間継続

 

子どもたちを育てることに

やりがいを十分に感じていましたが、

 

長期的な成長が見込めなくなってきたこと

長時間労働・過剰なマルチタスク・パワハラ

上司からの責任転嫁などによってうつ病を発症

 

諸々の理由から転職を決意し、

実際に民間企業の営業職に転職しました。

(当時の年齢は28歳

 

そのときに感じた辛さ

後悔したこと

「こうやっておけばよかったな」と思うことなど

ざっくばらんに記事としてまとめていきたいと思います。

 

教師からの転職は難しい

結論から言います

 

教師からの転職は…

めっちゃ難しいです

めっちゃしんどかったです

 

具体的に何がしんどいかというと、

選考で落ちまくります(笑)

 

私は28歳 つまり20代後半で転職しましたが、

年齢を重ねるとともに難易度は上がってくると思います。

 

私の年齢より上

つまり30代以上での転職だと、

相当な実績がない限りは難しいと思います。

 

この記事では、

今だから言える、

転職活動のリアルをお伝えしたいと思います!

 

公務員(教師)からの転職 具体的に何が難しい?

①準備にかける時間がない

ひとつめにしんどかったことは、

準備にかける時間がないことでした

 

日々の授業部活動

校務分掌での仕事

教育委員会から押し付けられた

コロナ対策に関する報告書(笑)

総合的な探究の時間の統括

(てっちりは研究者気質だったので、責任者をつとめていました)

 

などに忙殺されていて、

休日出勤は当たり前の状態でした。

 

「何が忙しいのか?」

「どのくらい忙しいのか?」というのは、

その人の分掌や肩書によってそれぞれだと思いますが、

おそらくみなさんも、

マルチタスクを抱えてお辛いことでしょう…

 

その状況で自己分析をしたり、

いきたい業界・業種・職種を考えたり、

履歴書・職務経歴書を準備したり、

面接を受けに行ったりするともう…

体が持ちませんね(笑)

 

日々の業務と重なって休みがない状態…

 

心身ともに病んでいき、

軽いうつ状態のまま面接に行くことになりました。

 

頭が働かず、

面接で言葉が詰まるし…

仕事に戻ったら細かいミスが増えるし…

 

ろくなことがありませんでしたね。

よく耐えましたな…

 

②忙しい時期と面接が重なる

てっちりは在職中、

面接で落ちまくりました

 

結局内定をもらえたのは、

退職したあとでした。

 

面接に落ちるたび、

「次は落ちないようにがんばるぞ」

と意気込むものの、

 

年度末まで仕事が多かったので、

面接までにろくそこ準備ができません

 

退職年の年度末ともなると、

普段の業務に加えて

仕事の引き継ぎも必要になってくるので、

忙しさは増すばかりでした。

 

年度末とかぶらないように、

転職活動を前もってやることは

できないんですか?

企業はできるだけ早く人材がほしいんです。

内定を出してから、

1~2カ月以内の入社を求めます。

 

ということは、

たとえば4月に入社したいと思った場合

2月か3月ぐらいに内定をもらうことになります。

 

となると面接を受け始めるのは、

内定が出るであろう時期の約1~2カ月前

つまり1~2月から面接を受け始めることになります。

 

結局は年度末の忙しい時期に、

面接を受けることになってしまうのです。

 

「来年4月に入社したいけど、夏休み中の8月に面接を受けたい」

という、こちらの都合を通すことはできません。

 

じゃあ

年度途中の忙しくない時期にやめる

とかはどうですか??

自分の都合をいちばんに考えるなら、

それがベストですね!

 

9月に入社する段取りで転職活動を進めて、

8月の夏休み中などに面接を受ける

この辺がいちばん気持ち的に楽だと思います。

 

でも年度途中での退職は

周囲の職員からの批判も多いです。

 

それに自分の教え子を、

途中で置き去りにしていく感も否めないので、

私は年度末、すべてをやりきった段階でやめましたね。

 

今思うと、

周りの声を恐れず、

年度途中でやめるのもよかったかもしれません。

 

③数値化できるような実績がない

面接や書類選考では

「数値化できる実績」があると、

選考通過率が上がります。

 

でもよく考えてみたら、

教員の実績は数値化しにくいんです。

 

近年では授業アンケートなども普及していて、

授業力が数値化されている自治体もあります。

 

ですが、

アンケート自体がなかったり、

アンケートの数値が低かったりすると、

「俺って数値的な実績残せてなくね?」

ってなっちゃうわけです。

 

アンケート結果が良かったとしても、

「わが社が求めているのは、しゃべる力や伝える力じゃないんだよな~」

「むしろお客さんの声を聴く力なんだよな~」

 

という感じで、

企業のニーズとは異なる数値評価を示してしまうと、

自分のもっている数値評価は通用しません(笑)

 

 

一方、民間から民間に転職するライバルたちはというと、

「営業で〇〇円の月商を上げました。」

「経理部員として、経費を××円カットしました」

「人事部員として、離職率を△%引き下げました」

などの実績を持っていたりします。

 

こうした実績を持っていると、

「わが社で即戦力として活躍してくれそうだ」

と思ってもらえるわけです。

 

こういった理由から、

あなたが優良企業の選考を受けに行った場合、

間違いなく民間のエリートサラリーマンに負けてしまうでしょう。

 

 

ちなみに私は…

惨敗しましたね(笑)

負けたんかい(笑)

 

④面接で「辞める理由」を深堀りされる

正直いって、

これがいちばんキツかったと思います。

 

面接のときに

「辞める理由」をしつこく聞かれること

 

面接官からすると、

公務員(教師)は安定職です。

 

コロナ不況の中でもなくならない仕事で、

景気が悪いからといってクビになりません

 

『自ら辞めるということは、「ワケアリ」なやつなんだろう』

という前提で質問を飛ばしてきます(笑)

 

企業によっては、

答えても答えても、

5回ぐらい深堀りしてくるところもありました

 

私の答え方がまずかったのもあるかもしれませんが、

面接では必ずといっていいほど聞かれるので、

しっかり準備しておきましょう。

 

⑤ビジネス観がないと評価される

私がある企業の一次面接を通過した際に、

担当から二次面接の案内を受けました

その際に言われたこと

「次の面接では、ビジネス観があるかどうかを課題として問いますね」

と言われました。

 

二次面接のときには、

「うちは営利団体だから、収益がなければ成り立たないよ」

ということを繰り返し説明されましたね。

面接の結果はどうだったのですか?

え、落ちましたけど?(笑)

 

先生はうまくいかない人ですね(笑)

そこがチャームポイントです(笑)

 

理由はだいたいお察しのとおりです。

公務員(教員)は行政サービスの仕事です。

収益はなく、税金から給与が降ります。

 

別に儲かっていなくても、

給料は手に入りますし、

ボーナスも年に2回入ります。

 

私の周りにいた、

「働かないおじさん・おばさん」でも、

私の1.5倍くらいの給料をもらっていましたからね。

 

 

でも民間企業は、

収益がなければ給料が減りますし、

ボーナスにも反映されます。

 

もちろん成果を残さなければ、

給与は上がりませんから、

それなりの責任感も問われます。

※企業によりますが…

 

公務員は仕事柄、

「収益を出さなければいけない」

「コストを削らなくてはいけない」

という緊張感がない

って評価を受けてしまいます。

 

ですから企業の人事担当者からしたら心配です。

「この人を雇って大丈夫だろうか?」

と思っちゃうわけです。

 

だから面接ではやたらと

「ビジネス観があるか」を問われます。

 

「やりがいという綺麗事だけでは仕事は成り立たないよ」

という言葉とともに、

面接官からの洗礼を受けることになりましたね。

 

あのときの自分は未熟でした。

 

転職活動中の失敗談「〇〇しておけばよかった」

私は転職活動で選考に落ちまくりました。

めちゃくちゃしんどかったです。

 

だんだんと落ち着きを失っていき、

面接をうけまくっても、

今度は準備不足で落ちる…

これの繰り返しでした。

 

でも賢くやれば、

もっと近道ができたはずなんです。

 

いまの落ち着いた自分の立場から、

当時の自分や、これから転職するみなさんに

何かアドバイスすることがあるとしたら、

 

次のアドバイスをするでしょう。

過去の自分・これから転職する皆さんへのアドバイス

他己分析をもっとしよう

②「企業の課題とニーズ」を細かく把握しよう

 

これに限ります。

 

それぞれ詳しく説明します。

 

他己分析をもっとした方がよかった

私は面接で自信をもって話せませんでした

 

その原因は「他己分析が甘かったから」です

 

他己分析とは、

他者から自分を客観的に見てもらうことです。

 

自分の強みって

自分が一番よくわかっていなかったりします

 

そんなときに役立つのが他己分析です。

自分の強みって、

意外と他人が見てくれていることが多いのです。

 

他人から「てっちり君って〇〇なところがいいよね」

って言ってもらえると、

自信にもつながりますから、

面接で自己PRを聞かれても、

はっきり言えると思います。

 

まずは信頼できる友人と話して、

自分の良さを聞いて行ってみましょう。

 

私の場合は転職することを周りに伝えずに、

ほとんど一人で転職活動をしていましたから、

他己分析が甘かったんだと思います。

 

あまり友人に告げたくないけど

いろんな人に話を聞いたうえで転職について考えたいって人は、

プロの転職エージェントに聞いてみるのもいいと思います。

 

エージェントとの面談を通じて、

自分の過去の経歴を話していくうちに、

エージェントがあなたの強みを客観的に見つけてくれるでしょう

 

どんな職業につきたいのかわからない場合は、

豊富な選択肢を用意している大手エージェント会社

リクルートエージェントdodaなどがオススメかと思います。

ちなみに私はリクルートエージェントを使って、

話を聞いてもらっていました。

 

友人や家族に話すのって恥ずかしいので、

案外あかの他人と話す方がいいときもあります。

 

「企業の課題とニーズ」を細かく把握しておいたらよかった

私は面接で落ちまくりました。

原因は「企業の課題とニーズを把握できていなかったから」

というのが大きいです。

 

それを理解できるまで、

かなり遠回りすることになりました

 

大切なポイントを言います

企業が求人募集するのは

「課題解決のため」です

 

求人の背景には、

企業が抱える課題とニーズが関連してきます。

 

わかりやすく具体例を示します。

 

★具体例(私が内定をいただいた企業)

会社の課題

体育会系社員が多いことから…

①和を重んずるあまり、

輪が乱れることを恐れて、

革新的な意見を言う者がいない。

結果として仲間同士の慣れ合いのようになっている。

 

②全員行動力はあるが、

論理的に考えて、

理にかなった行動をできる者がいない

 

以上の課題から

会社が停滞傾向にある。

というのが企業の本音だったのでした。

なるほど

これがわかってると、

欲しい人材像が見えてきますね

 

企業の具体的なニーズはこうでした。

会社のニーズ

①いい具合に協調性がない人が欲しい

→意見をズバズバ言ってほしい

 

論理的思考力がある人材が欲しい

→理にかなった行動をして、会社の風土を変えてほしい

 

といったところですね。

 

たまたま私は協調性がなかったり、

ゴリゴリ系というよりは、

論理的にものごとを考えるタイプだったので、

企業のニーズにマッチしていたのでしょうね。

 

需要と供給が成り立った瞬間でした。

 

求人票には企業側からの要望は

書かれていないんですか?

求人票にはね

「このたび、事業拡大のために人員を募集することになりました」

「人と話すのが好きな人が欲しいです」

「笑顔で和気あいあいと話せる人が欲しいです」

「民間企業で人事を3年以上経験した人」

などのありきたりな言葉しか書いていません

 

企業側からの細かいニーズは、

求人票には書かれていないのです。

 

じゃあどうやって

企業のニーズを知るんですか?

企業と懇意に接している、

転職エージェントに聞くことですね。

 

たとえば私の場合、

リクルートエージェントに頼りました。

 

リクルート専属のエージェントと面談を重ね、

エージェントから企業の紹介を受けます。

 

「この企業が第1志望群です!」

とエージェントに伝えておけば、

その企業の人事担当とかけ合ってくれて、

情報収集をしてくれたのです。

 

こうすることで、

企業の課題やニーズを細かく知ることができました

求人票に載っている以上の

情報収集が必要ということですね!

こうした情報収集の積み重ねが、

内定へとつながります。

 

でも求人票やHPを見るだけでは、

十分な情報は入ってきません。

 

ちょっと時間を使ってでも、

プロの方とお話をするのが望ましいですね。

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